親が子どもへの考え方を変えて、イライラを解消
前回の記事では、わたしたちはなぜ育児でイライラしてしまうのか考えました。
今回は、その対処法について紹介します。
まず、イライラしない精神状態を保つためには、考え方から変えていく必要があります。
自分の思いどおりにならなかったり、予定どおりに進まなかったりするとイライラしてしまいませんか?
特にわたしは、“この時間までに家事を済ませたい”、“何時に家を出たい”など予定どおりに進まないと、気持ちに余裕がなくなりイライラしやすかったです。
そこで、“子どもには子どものペースや思いがあるから、自分の思うようにならないこともある”、“諦めることも大切だ”と考え方を変えました。
子どもの意思や都合があることを受け入れ、自分の予定どおりにはいかないものと考え方を改め、極力予定や段取りは組まないようにしたことで、イライラすることが減りました。
また、外せない予定のときは時間に余裕をもつようにし、子どものペースに合わせられるようにすると、彼らもストレスが少なく準備が進めやすくなります。
ママお疲れさま。今日1日を終えられたのは、あなたのおかげ
そして、自分を労ることも大切です。
子どもにきつく当たってしまったり、うまくいかないことがあったりしたとき、自分を責めることはあっても、自分を誉めること、労ることはしない人が多いのではないでしょうか。
自分の時間をつくったり、すきなものを食べたりするなど、自分にご褒美を与えるだけでなく、自分で自分を褒めることもとても大切です。
スムーズに進んだときに、その結果だけに満足するのはやめましょう。
“眠いけど家族のために起きた”、“家族のためにご飯をつくった”など、普段は当たり前になっていることも、実は決して当たり前ではなく、とても立派なことです。
育児は、人からなかなか認められることや誉められることがなく、やって当たり前に思われてしまうことが多くあります。
せめて自分だけでも、自分を認めることが大切だと研修で聞きました。
わたしはできなかったことよりも、できたことに目を向けて言葉や文字にして自分を誉めることで、自分を労るようにしています。
また、パートナーや家族に対してもよいところに目を向けるようにすることで、ストレスが少なくなりました。
その結果、以前より周りにやさしい言葉をかけられるようになり、反対に自分にもやさしく接してくれるようになったと感じます。
どうしても休めない、イライラしたときは?
また、疲れていたり寝不足だとイライラしてしまいがちです。
休息をとるようにいわれますが、家事育児、仕事などを抱えていると、たくさん寝たくても寝られないのが現実です。
たっぷり休めなくても15分の昼寝で体力を回復し、イライラやストレスも軽減できるといいます。
15分の昼寝をとるのも難しい場合は数分、目を瞑りゆっくりと呼吸するだけでも睡眠不足を補うことができるそうです。
私も少しでも隙間時間ができると、目を閉じリラックスする時間をつくるようにしています。
そして、どうしてもイライラしてしまったときには、可能であれば別の部屋に移動するなど、子どもと少し距離をおく、別のことを考える、イライラしたことを紙に書き出すことも効果的だといいます。
強く当たってしまったり、怒ってしまったりしたときには、その後のフォローも大切にしてください。
「怒ってごめんね」と抱きしめたり、「ママも疲れていたんだ」と、ママ側の気持ちの問題だったことを伝えたりすることで、“自分が悪い子だから…”と、子どもが自分自身を責めてしまわないようにしてほしいです。
そしてママ自身も、いつまでも自分を責めずに、少しでも怒る回数を減らせるように、子どもだけでなく、自分自身の心のケアも大切にしてください。
これらは理解し気をつけていても、親もすぐに変われるわけではありません。
なかなか難しいと思いますが、少しでもイライラを軽減し、楽しく育児ができることを願っています。
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