<アイメッセージでおしどり夫婦>相手を責めたいい方になってない?
前回は、育児をきっかけに夫婦仲が悪くなったという事例をもとに、母親と父親では育児に対して、どのような考え方の違いがあるのか考えました。
今回は夫婦仲の改善に向けて、自分の気持ちの上手な伝え方について紹介していきます。
まず、相手に自分の気持ちを伝えるときは「アイメッセージ」という手法を用います。
アイメッセージとは、自分(I)を主語にしたいい方で、相手に配慮しながら自分の意見を主張し、柔らかい印象を与えることができます。
たとえば、「あなたはなにもしてくれない」と、あなたを主語にしたユーメッセージをアイメッセージに変えると「○○をしてくれたら、私は助かる」といういい方に変わります。
これは“なにもしてくれないパートナー”への不満ですが「協力してほしい」というのが本心。
協力してもらうためには、相手を責めるいい方よりも、自分が困っていることを伝える方が効果的です。
このアイメッセージはパートナーに対してだけでなく、子どもに対しても有効です。
子どもを叱るとき、注意をするときに「危ないからやめなさい」と、子どもの行動を指摘するユーメッセージになってしまうことが多いと思います。
これでは子どもが責められたような気持ちになってしまうため「ママはとても心配だからやめてほしい」とアイメッセージで伝えると聞き入れやすくなります。
<アイメッセージでおしどり夫婦>柔らかいメッセージへの変換法
アイメッセージは「○○して」と、相手の行動を指示するのではなく「こうしてほしい」と、自分の気持ちを伝えられるようになるので、相手にも柔らかい印象で主張することができます。
アイメッセージを上手く活用できるように「○○してくれない」と、相手の行動に焦点を置かず、自分がしてほしいことに目を向けるようにするとよいでしょう。
また、家事育児はしてくれるけど、その仕方に不満があるときにも、アイメッセージで伝えることを意識します。
「私はこうしてみたらやりやすかったよ」と自分を主語にすると、相手を否定せずに伝えられます。
<アイメッセージでおしどり夫婦>さらに相手のモチベを上げるには?
自分の意見として伝えると、なかなか受け入れてくれない場合には「テレビで見たんだけど」「○○がいってたんだけど」と、第三者の意見として伝えると聞き入れやすくなることがあります。
影響力のある人の意見と感じたり、客観的な意見だと感じることで押し付けられているイメージがなく、受け入れやすくなります。
そして、伝えるときには相手の状況も考慮するとよいでしょう。
なにか作業をしているとき、気持ちに余裕のないときは聞き入れにくいものです。
相手の様子も見ながらタイミングを計ると伝わりやすくなります。
また、相手の意見も聞くようにすると、一方的な印象を与えずに相手の意思も尊重することができます。
要望に応えてくれたときには、お礼の言葉も忘れないようにしましょう。
お礼を伝えることで「自分の行動を見ていてくれた」「認めてくれた」「パートナーの助けになれた」と、うれしい気持ちになり、その後の家事育児のモチベーションにも繋がります。
自分の気持ちを上手に伝えながら、相手の意見も聞き入れて、お互いに歩み寄り、楽しく育児ができますように。
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