[保育士・実技試験]本番で緊張に勝つための事前準備

就職希望者

本番に弱い人の練習法

これまで何度か保育士試験対策などを紹介してきましたが、今回は試験の1ヶ月前からの本番を想定した練習方法と、私が受験した実技試験会場の様子を紹介します。

私の週1回のピアノレッスンでは、初めに発声練習、歌の練習、ピアノの指慣らし、課題曲の演奏、弾き歌いまでが、通常の流れになっていました。試験の1ヶ月前からは、本番を想定して発声練習など行わず、最初から課題曲を弾き歌いする練習に移行。先生に試験官役になってもらいました。それまでの練習では、ほとんどミスすることはなくなっていましたが、この練習に切り替えてからはミスを繰り返してしまいました…。本番を想定しただけで緊張感が増し、普段どおりに弾けなくなったのです。

それからは自宅で練習するときも、初めから2曲とおした練習を行い、家族の前で弾くなどして、人前での練習をしました。また、試弾が可能な家電量販店や、楽器屋で弾かせてもらうと、弾き慣れないピアノでの練習にもなりました。ほかに練習できる場としては、公民館や文化会館、音楽スタジオなどがあり、さまざまな環境で練習できると、本番に備えられます。

間違えずに2曲を終えることが理想的ですが、失敗自体は大きな減点とはならないようです。そのため、私は間違えてしまったときに、冷静にやり直すための、いくつかのポイントをつくっておきました。前奏の途中や、歌の入りで間違えてしまったときには、初めからやり直すなど、決めたポイントから弾き直す練習を重点的に行いました。

試験官はどこ?当日の様子

私が受験した年は、当日に課題曲の順番が指定されました。基本的には受験要項どおりの順に弾くことが指示されていますが、順番を変更する人は、事前に申告するようにとのことでした。どちらからでも問題ないようですが、私が見た限りでは順番を変更した人はいませんでした。心配な方は、受験要項の順に練習しておくと安心かもしれません。

また、試験官の位置は会場によって異なります。ほかの方の体験談によると、都内の狭い会場では、ピアノのすぐ後ろに試験官が立って評価したそうです。私が受験した会場では、小さな教室の壁沿いにアップライトピアノがあり、背中側の2~3m離れたところに2名の試験官が座っていました。表情も評価対象になると聞きますが、私の会場では表情は見えづらく、歌も聞こえにくい距離でした。さまざまな会場を想定して練習しておくとよいでしょう。

客観的な視点を踏まえた練習

そして、言語表現の練習は、素話をしている様子をカメラで録画し、タイマーを3分に設定して練習。客観的に視線の配り方や抑揚、聞き取りにくい言葉などを確認しました。そうすると自分で思っているよりも、身振りや抑揚を大きくした方がよいことに気づきました。周りに協力してもらえるようであれば、こちらも人前で話す練習をしておくとよいでしょう。

当日は試験官からスタートの合図があり、自分で「これから”おおきなかぶ”というお話をします」など、タイトルを伝えてから物語に入ります。試験管のタイマーで3分経過したときに、まだ終わっていなくても、その時点で終了しなくてはいけません。反対に話し終わっていても、タイマーが鳴るまでは、子どもたちの前に座っているイメージで、笑顔でいることが大切です。

私は当日、緊張から早口になってしまい、途中からゆっくり話しましたが、時間が余ってしまいました。体感としては、7~8秒ほど早く終わったと思います。それでも合格はできたので、時間ぴったりに終わらなくても冷静にいてください。

また、当日に戸惑ったのは、配置されていたイスが高く、子どもの視線を合わせることが難しかったことです。受験者が座るイスの前に、子どもに見立てた幼児用のイスが並べられていたのですが、配置された距離が近く、子どもたちを見下ろすかたちとなってしまいました。

幼児用のイスの先に試験官が座っていたため、表情をわかりやすくするため、顔は少し上げた方がいいのか迷いましたが、3歳児に向けた課題だったため、顔は下(幼児イス)を向いた状態で臨みました。採点や評価の詳細はわかりませんが、どのような会場でも、子どもがいることを想定して臨むことが大切でしょう。

こうした経験から、試験前には本番を意識した練習をしておくことが重要だと感じました。また、自分の想定との違いに焦ってしまうこともあると思いますが、基本的には受験要項に記載されている課題を意識し、実際に目の前に子どもがいることをイメージすると合格に近づけると思います。

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