怒ったらだめ!おもちゃの片付け訓練3テーマ

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おもちゃの片付けに悩んでいませんか?

自宅で過ごす時間が増えると、子どものさまざまな面が目についてしまいます。そういったなかでも、片付けに頭を悩ませる人も多いのではないでしょうか?目の前のことに飽きると、次々おもちゃや本を出し放ったらかし…というのは、保護者の悩みの種だと思います。

「最後にまとめて片付ける」などといいながら、最終的には片付けられずに叱られてしまう、子どもも多いです。叱る側・叱られる側も、毎日のようにそんなやりとりを繰り返すと、相当な体力を使いますよね。今回は片付けが、いまよりスムーズに進められるようにポイントを紹介します。

焦らずに、成功体験を積み重ねる

・片付けもスモールステップ
以前の記事でもお伝えしましたが、片付けの習慣が身についていない段階で、いきなりすべてを片付けさせるのは難易度が高いと考えます。極端にいうと、初めは大人がメインで進め、最後の1つを子どもが片付けるところからスタート。まずは、1つでも”片付けをした”という事実をつくります。

そして、その際は必ず褒めてあげることが大切です。「これしかできなかった」と、できていない部分に焦点を当てず、1つでもできたことを認めて褒めてあげましょう。次のやる気につなげていくのが理想的です。少しずつ片付ける個数を増やしていき、最終的には1人でも片付けられるように段階を踏んでいきます。

ひと目でわかる表示で習慣づけ

・視覚表示
言葉での指示が受け取りづらい、どのように片付けたらよいのかわからないといった子どもには、視覚で指示することが有効。おもちゃを片付ける箱や、棚に写真やイラストを貼り、片付ける場所をわかりやすくします。また、片付けの時間を決めたい場合、たとえば17時を指した時計と、片付けのイラストを貼り、片付ける時間をルーティーン化します。

新しいおもちゃは片付けと交換条件

・環境づくり
子どもは遊び始めると、次々と新しいおもちゃに移行し、最終的に片付けられないほど散らかってしまうことが多いです。「いま遊んでいるおもちゃを片付けてから」と約束しても、実行するのが難しいため、自由に次の遊びへ移行できない環境をつくります。

たとえば、子どもの手の届かない場所におもちゃを置くなどして、いま遊んでいるおもちゃと交換で、新しいものを出すという習慣をつくります。
この方法は、実際に私の施設でも取り入れていました。施錠できる部屋におもちゃを保管し、職員が出し入れをしていました。すべてのおもちゃの写真をリスト化した一覧表からおもちゃを選び、職員が取りにいくシステムです。このとき「片付けないと、次のおもちゃは出せないよ」と否定的な表現を使うのは避けましょう。「すぐに持って来るから、片付けて待っててね」と片付けることに意欲がもてる声掛けを意識します。

ただし、おもちゃを取りに行く間は、子どもから目が離れてしまうため、施設では職員の連携が必要です。また、高いところに置いておく場合は、大人の目を盗んで登って取ろうとする可能性もあるので注意が必要です。片付けよりも安全が第一なので、その点を考慮しながら工夫してみてください。また、不要なものを減らしたり、おもちゃの棚にカーテンなどの目隠しをするだけでも、視覚の刺激を減らせるため散らかしにくくなります。

初めは大人の手が必要で手間に感じてしまうと思いますが、少しずつ子どもの力だけで片付けられるようになると思います。習慣化するには家庭だけでなく、学校や通所施設での協力も大切です。学校・施設でも同じ方針で進められるよう、情報共有することもおすすめ。少しでも片付け問題が改善され、いまよりおうち時間が快適に過ごせますように♪

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